グリセリン脂肪酸エステル
という名前を聞いたことがありますか?
グリセリン脂肪酸エステルとは、
誰もが日頃口にするような食品や、
サプリメントによく使われている、
食品添加物のひとつです。
- どんなものなのでしょうか?
- また、安全なのでしょうか?
今回は、そんな
グリセリン脂肪酸エステルの安全性
について、お話ししたいと思います。
グリセリン脂肪酸エステルが使われている食品
グリセリン脂肪酸エステルの機能とは、
- そのまま混ぜると分離してしまう水と油を
均一に混ぜ合わせる、乳化 - 成分を均一に混ぜるための分散
- 製造過程ででてきてしまう泡を消す、消泡
- 時間がたってもぱさつかずにしっとりとさせる湿潤
- でんぷん質やたんぱく質の改良
- 泡立った状態を保ち長持ちする、気泡
など、多くの働きをしてくれます。
そのため、色々な食品に使われています。
例えば、マーガリンや生クリームなど乳製品には、
分離しないように。
また、チョコレートやガムなどの成分を、
均一に分散するため。
ケーキやアイスクリームなどの生地を、
ふんわりと膨らんだ状態を保つため。
豆腐には、
製造過程でたってしまう泡を消すために。
パンには、
硬くなるのを防ぐために使われています。
またサプリメントでは、
カプセルの原料に使われていることが多いようです。
カプセルの表面はツルっとしていますよね。
それはグリセリン脂肪酸エステルのおかげなんです。
こんなにもたくさん、
私たちの身近にあるものに使われているなんて、
驚きますよね。
しかし、気を付けて原材料名を見てみると
けっこう書いてあります。
私も豆腐を見てみたところ、原材料名に
「消泡剤(グリセリン脂肪酸エステル)」
とありました。
グリセリン脂肪酸エステルの安全性は大丈夫?
グリセリン脂肪酸エステルは、
天然の油脂に含まれているのですが、
化学的に作られた食品添加物と聞くと
心配になってしまいますね。
しかし、食品で使われている動物性油脂や
植物性油脂と変わらないものなので、
グリセリン脂肪酸エステルの安全性は高く、
発がん性も低いようです。
ですので最近では、
「それほど心配する必要はない」
という意見も強くなってきています。
ただ、食品やサプリメントを作る段階で、
酸化してしまったりすると
「過酸化脂質」というものになってしまいます。
これは、発がん性が高いので、
製造方法が信頼できるメーカーの商品
を購入するのが、安心できると思います。
また、
グリセリン脂肪酸エステルを使ったハムスター実験では
肝臓肥大という結果も出たようなので、
摂りすぎには注意しましょうね。
購入した後は、
そのサプリメントの説明書をよく読んで、
保存方法に気をつけましょう。
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