夏になると皆さん必ず食べるもの、
ありますよね?
そう!
土用の丑の日にちなんで食べるもの…
ウナギです。
ですがそもそも、
土用の丑の日の由来や?いつごろからある風習なのか?
ご存じない人も多いかと思います。
と、言うわけで今回は、
- 土用の丑の日の由来
- ウナギを食べる理由
- いつ頃成立した風習なのか?
など、土用の丑の日にちなんだ、
いくつかの話をご紹介させていただきます!
土用の丑の日にどうしてウナギを食べる!?
土用の丑の日にウナギを食べる由来ですが、
実は諸説ありまして、
そのうちの一つがなんと、
『昔のウナギ屋の商法戦略だった』
というもの。
どういうことかと言いますと、江戸時代には、
『丑の日には「う」のつく食べ物を食べるとよい』
という風習がありました。
そんな風習があった中、
ウナギが中々売れないことで悩んでいたウナギ屋が、
『平賀源内』にアドバイスをもらい、
こんな張り紙を張り出しました。
【本日丑の日】
たったこれだけです(笑)
それでもそれを見かけた民衆たちは、
こぞってウナギを買い求めにやってきました。
江戸時代は、
特に風習を重んじる民衆たちばかりでしたから、
当然でしょう。
そして、これを見た他のウナギ屋も真似したことで、
土用の丑の日にはウナギを食べる、
という慣習が定着したものと思われます。
夏だけじゃない!?土用の丑の日は年に4回もある!
と、ウナギを食べる理由について説明してきましたが、
そもそも土用の丑の日って、年に一回だけじゃないんですよ。
正確には年に四回、季節ごとに存在します。
これには土用の丑の日というものの定義が
関係してきます。
まず、『土用』という言葉は
- 二月3,4,5日の立春
- 五月4,5,6日の立夏
- 八月6,7,8日の立秋
- 十一月6,7,8日の立冬
それぞれの18日前を意味しています。
その中で、『土用の丑の日』を意味するのは
『立秋の八月6,7,8日』
の18日前の期間だけ。
続いて丑の日の意味ですが、
丑の日の丑は、十二支の丑のことです。
つまり、土用の丑の日とは、
『土用の18日の期間のうち、
十二支の『丑』が割り当てられた日のこと』
を指すのです。
余談ですが、
丑の日は12日周期でやってきますから、
年によっては、土用の丑の日が二回くる年もあります。
2015年がそうでしたね。
そうなると、先か後か、
それとも二日両方にウナギを食べるべきなのか…
迷いどころですね(笑)
どうして夏の土用の丑の日にしかウナギを食べないの?
もっともな疑問です。
これにもしっかりとした(?)
理由はあります。
なんと、実はこれも『商法戦略』ゆえなんです!
土用の丑の日があるから、
皆さん夏によくウナギを食べると思うんですけれど、
実はウナギの旬って、夏じゃなくて冬なんです。
想像つきましたかね?
そう、旬じゃなければ売れないウナギを、
旬以外の夏に販売するために、
『夏の土用の丑の日にウナギを食べる』
というものを習慣づけたわけです。
更に、先述した土用の丑の日が確立した由来で、
ウナギ屋さんが張り紙を始めた時期が夏でした。
それ故に、
ウナギを食べる土用の丑の日といえば『夏』、
ということが習慣づいてしまったみたいです。
諸説あるとはいえ、
なんだか拍子抜けしてしまうような理由ですね…。
でも昔ながらの慣習の殆どって
そういう物ばかりのように感じますね。
ですが最近では4回ある土用の丑の日全てで
ウナギを食べるように習慣づける動きが見られます。
これの中心になっているのが…
そう、スーパーやコンビニなどの
商売している人たちです。
遠い未来、
年に4回必ずウナギを食べなければならない、
なんてことになっているかも!?
さいごに
さて、信じづらいような複雑な
気持ちになる由来ばかり紹介しましたが、
実際のところウナギは栄養が多く、
滋養強壮・風邪予防に効果的です。
慣習とは関係なく、疲れやすい
夏にスタミナをつけるにはぴったり!
夏は特に疲れが溜まりやすい…
と言う人は是非是非食べてみてくださいね♪
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