お中元の「中元」とは、
もともとは道教という宗教のお祭りの一つ
として、行われていました。
ですが、
仏教の盂蘭盆会(うらぼんえ)と混同されやすく、
江戸時代以降は、
親族や親しい友人にお盆のお礼として、
お世話になった人へ贈り物をする風習へと
変化していきました。
贈る時期は、7月初め~15日ごろが一般的です。
しかし関西では、
1ヶ月遅れの8月初め~15日までに贈ることが
多いです。
なぜ、贈る時期が1か月もずれているのか?
それは新暦と旧暦の違いが原因です。
もともと「中元」とは
7月15日のことを指しています。
関東は新暦に行います。
一方の関西は旧暦に行います。
新暦と旧暦では約1か月の差があるため、
このような違いが生まれているというわけです。
このように、贈る時期ひとつとっても
地域に違いがあったりと、
大事なマナーが存在します。
送る前に、しっかりと勉強をしておくことが
大切という事なんですね。
御中元ののしと水引のマナーとは?
のしは慶事一般につけます。
しかし喪中の時は省略します。
のしは元々、
熨斗鮑(のしあわび)を表しています。
よって、魚介類などの生ものを贈る場合、
のしをつけると生ものの意味が重複してしまうので、
不要となります。
水引(贈答品に付けられる飾り紐)は、
紅白の花結びを使います。
花結びを使う理由は、
簡単に結んだり、解いたりすることができます。
これは「何度あっても良い」という意味で、
お礼、挨拶、記念行事などの時には
こちらを一般的には使用します。
喪中の時は、のしと同じく省略します。
また、百貨店では、簡易包装として
水引が不要な短冊のしを使うこともあります。
短冊のしは、贈答品の正面右上に貼り、
包装紙を上から掛けます。
お中元には何を贈れば良いの?
贈るものは
- ギフト券
- コーヒー
- 洗剤
- そうめん
など、様々です。
しかし、相手の好みや家族構成などを
考慮して選ぶ必要があります。
また、日頃お世話になっている人の度合いによって
かける費用に差をつけることも必要です。
お中元の礼状
礼状は、相手に対して感謝の気持ちを
伝えることだけではなく、
「お中元が無事に手元に届きました」
ということを知らせる役割もあります。
近年は電話でお礼を済ませることが増えていますが、
礼状を出すのが正しいマナーです。
そのため、受取った後は出来るだけ早く出しましょう。
また、パソコンで作成したものよりも、
手書きで送るようにします。
字が下手だからと言って、気にする必要はありません。
相手に感謝の気持ちを伝えることが、
何よりも重要なのです。
特に上司の方などの目上の方への
礼状は注意が必要です。
まとめ
このように一言に
「お中元」
と言っても様々なマナーが存在します。
しかし、これらのマナーは
相手に感謝の気持ちを伝えるためには
必要不可欠なものなのです。
これらマナーを押さえておくことで
感謝の気持ちを一層よく伝えることもできます。
慣れないうちはひとつひとつ
丁寧にしていくことが大事です。
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