映画『精霊流し』といえば、
さだまさしさんで有名ですね。
死者を弔うための儀式として有名な精霊流しですが
あなたは精霊流しの由来や歴史をご存知ですか?
「言葉は知っているけど、実際はどういうものなの?」
そんな疑問を持っている人も、少なくないと思います。
今日は、この『精霊流し』の
いろんなことをご紹介します♪
精霊流しとは?由来や歴史をご紹介!
精霊流しとは、
長崎県内各地でお盆に行われる伝統行事のことです。
長崎県の他にも
- 佐賀県の佐賀市、
- 熊本県の熊本市、卸船町
でも行われています。
地域によって多少内容が変わりますが
死者を弔う、という目的は同じです。
毎年、8月15日の夕刻から始まる
この精霊流しですが、
あなたはどんなイメージを持っていますか?
さだまさしさんの『精霊流し』を聴いた方は
しんみりとした雰囲気の中、静かに故人をしのぶ・・・
そんな印象を想い浮かべやすいのですが・・
実際の精霊流しは、『とにかく派手』です(笑)
花火などの爆音がすごいです。
人々の掛け声も交錯するので、
ものすごい喧噪です。
ハッキリ言って、しんみり雰囲気は皆無
と言っても過言ではないでしょう。
これでイメージを崩されて、
驚く方も多いとか・・・
ところで、精霊流しは
一体いつから行われているのでしょうか?
これには諸説がありすぎて不明確、
と言われています。
- 宗教(仏教)が関係しているという説
- 1700年代の一般庶民が始めたという説
いつからか、いつの間にか誰かが始めていて、
驚くべきことに、
それが現在まで続いているのです。
この原型といえる形は、現在と変わらず
お供え物をワラなどで作った小舟に乗せて流す
というものです。
現在では、『精霊船』というものがあります。
これは、故人の霊が乗る船で
この精霊船に多くの霊(供え物)を乗せます。
精霊船はゆったりと水の流れに乗り
『流し場』という場所で燃やされます。
昔は、この精霊船を海に放っていたのですが
今では、法律で禁止されてしまいました。
なので、『流し場』という場所が作られ
そこで燃やされることになったのです。
余談ですが、
精霊船という名前には「船」とついていますが、
船としての機能はなく、
沈みやすいように作られています。
さらなる余談ですが・・・
『流し場』には、
精霊船を解体する重機が置かれているとか・・
自然にも配慮した徹底ぶりですね♪
ちなみに、精霊船を水辺まで移動する際に
大量の爆竹が消費されるのですが、
この跡片付けが、
とんでもなく時間がかかるということです!
我が家でもやりたい!精霊流しをしている地域やマナーとは?
精霊流しを知ると
自分もやってみたい!
という方もいらっしゃるんじゃないかと思われます。
精霊流しは行事としても有名ですからね!
夜の水面に浮かぶ、
鮮やかでありながら幻想的・・・
そんな風物詩の情景は、
とても美しいものですものね♪
精霊流しの目的は、故人を忍ぶことですが
『感謝』の気持ちを精霊に乗せるという形で、
気軽に行うことが出来ます。
精霊流しが盛んな地域は
長崎、佐賀、熊本などですが
ここではイベントとしても
精霊流しが行われています。
そこで、
個人で行う精霊流しのポイントを
お伝えします♪
★大きな精霊船は、後処理も大変!
コンパクトにしましょう。
「せっかくやるんだから、
盛大に、そして派手にいかないとね!」
と意気込み過ぎて、
個人では済まされない規模の精霊船の作成は
やめておいた方がいいでしょう・・
精霊船を流した後は、
きちんと回収することが必要です。
たとえ1,2つの精霊船であっても
流されっぱなしで放置されると、
自然破壊に繋がってしまうものです。
小さめの精霊船で、
無理のない範囲で行いましょう。
★爆竹は使わない!
精霊流しで使われる爆竹には
『魔除け』の意味があります。
魔を払うのは、とても大切なことで、
大切なことなのですが、個人では使わないでください!
激しい爆裂音の鳴る爆竹が魔除けの力が強い
なんてことは微塵もありません。
神社でお賽銭を投げて柏手を打つ
それくらいの気持ちで十分なのです♪
最後に
精霊流しについてのアレコレ
いかがでしたか?
精霊流しを観に行く人も、
自分でやってみる人も。
精霊船を流して、それを見送って
心の整理をして船を送り出す。
普段とはまた違った、
落ち着いた時間を得れるかもしれませんね♪
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