冬至にはかぼちゃを食べる。じゃあ夏至は?

6月のイベント

毎年12月21日か22日にやってくる冬至。

その日にはかぼちゃを食べて柚子湯に入る。

 

 

あなたもご存知ですよね?

 

冬至にかぼちゃを食べる理由は複数ありまして

  • 厄除け
  • 風邪予防
  • 運気を呼び込む

などなど…

 

どれをとっても、

験を担いだものだというのがわかります。

 

これらには諸説ありますが、

具体的な理由もちゃんとあります。

 

 

冬至はそもそもどんな日かといいますと、

あなたもご存知のように、

 

『陽が出ている時間が一年で最も短い日』

 

加えて、『死に近い日』であり、

『厄を払う日』でもあるのです。

 

 

冬至という慣習が出来たとき、

日本は今ほど食料が豊かではなく、

冬を越すのにもとても苦労していました。

 

そんな時夏野菜であるかぼちゃは保存がきくうえ、

栄養価が高いため大変重宝されました。

 

つまり冬至という、

『死に近い日』に食べられる栄養価が高いもの

 

ということで、

かぼちゃに厄除けの意味を込めて食べていたわけです。

 

栄養価が高いのは事実ですから、

現在でも冬至にかぼちゃを食べると

風邪予防になる、と言われるのは頷けます。

 

 

 

…と、ここまで冬至についての話をしていますが、

今回は、夏至のお話をします(笑)

 

 

 

夏至の日の由来や歴史って?

 

 

結局のところ夏至には何を食べるかといいますと

実は全国的に定められているものはないのです。

 

ですが各地方で決められているものがいくつかあるので、

地域ごとに紹介していきたいと思います。

 

とはいっても、

「きちんと言い直すと夏至の日ではなく、

夏至の期間に食べられる物」

ということになるのですが。

 

その理由も含めてお教えしたいと思います。

 

 

 

まず夏至が何日かというと、毎年6月21日前後

大した行事もないので記憶に残りづらいと思いますよね。

 

この6月中旬ごろって、実は田植えの最盛期

 

田んぼ農家の皆さんは勿論、

他の作物だって手入れ時ですから、

忙しくて仕方ないわけです。

 

そんな時期に重なった夏至に、

物を食べるといった習慣がつかなかったのは

納得できます。

 

 

なので、現在に残っている、

夏至に食べ物を食べるといった慣習は、

 

どちらかというと、

『田植えが終わったから食べる』

という意味合いが強いみたいですね。

 

 

夏至の日には何を食べるの?

 

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さて、その肝心の食べ物を

北から順番に紹介していきます。

 

 

関東地方・奈良

・小麦餅

 

昔の農家の人達は、

米の前に小麦を二期作している場合が多く、

田植えの時期には収穫したばかりの小麦が

多くありました。

 

奈良の農村では、

小麦ともち米を混ぜて作る半夏生餅を作り、

豊作を願う慣習がありました。

 

 

関東地方では小麦餅を焼いて神様に捧げて、

田植えを手伝ってくれた人たちに配って

感謝の気持ちを伝えていたそうです。

 

 

越前

・焼き鯖

 

福井県大野市では、夏至が過ぎ、

田植えが終わるころになると、

焼き鯖が食べられていました。

 

かなりの重労働であると共に

体力を多く使う田植えという作業を終え、

体力を取り戻すという意味合い

食べられていたようです。

 

 

由来として、

「農作業の為ろくに食事をとらずに働いていた農民たちに、

大野のお殿様が鯖を食べることを勧めた」

というものが残っています。

 

 

実はこの焼き鯖、インターネットが広く普及した今

全国どこでも通販で購入することができます。

 

 

関西地方

・タコ

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関西には現在でも、田植えの終わる時期に

タコを使った料理を食べる風習が残っています。

 

これは

『タコの足の如く深く、

しっかりと田植えした苗が根付いてほしい』

という意味が込められています。

 

実際のところ田植えの終わる7月ごろからは

タコが多く売り出されているようです。

 

 

その他

明確に決められていないが

夏至の時期に食べられていたものとして・・・

 

・うどん

田植えが終わる時期に、

うどんを食べている地域もありました。

 

なんとなく想像はつきましたか?

 

そう、現在の香川県、讃岐と呼ばれる地域です。

 

麦刈り、田植えが終わったその時期に収穫した小麦を使い、

うどんを作って食べることで

疲れた身体をいたわっていたのでしょう。

 

 

 

・イチジクの田楽

中々の変わり種に思えますが、

これ実は調べたら結構簡単にヒットします。

 

愛知県の一部に残されているもので、

特産品であるイチジクを軽く焼いたあとに

味噌を塗ってつくる料理です。

 

比較的簡単に作れる料理ですから、

興味をそそられた方は作ってみてはいかがでしょうか?

 

 

まとめ

 

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結局のところ、なにを食べればいいの?

色々と紹介してきましたが、

結局自分は夏至に何を食べればいいのでしょうか…。

 

全国的に広まったものではないのですから、

迷って当たり前。

 

 

それじゃあどうすればいいかというと・・・

 

自分の好きなものを食べてみたらいい

のではないでしょうか。

 

この記事を読んで納得できるものを食べてみたり、

暑さで疲れた身体をいたわるために

胃に優しいものを食べてみたり…。

 

慣習とはいえ、

農業を営んでいる方も少なくなっている現代日本において

ピンと来ない物が殆どだと思います。

 

ですから、

結局は自分での願掛けやちょっとした意味合いを込めて

食べてみたらいいのではないでしょうか?

 

 

我が家だけで決めていた習慣が、

遠い未来、全国的な慣習になっているかもしれない。

 

突飛な意見ですけど、そうやって考えてみると

ちょっと面白いかもしれません。

 

 

ちょっとした思いつきと願掛けを込めて、

今年の夏至には特別な物を食べてみませんか?

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